石種のご紹介

 石は人間の個性がそれぞれ違うように、色々な特性を持っています。近頃では、多種多様な輸入石材も多く入ってくるようになりました。一方で、国産石材の需要、採石量ともに減少していますが、希少価値が高まり、高級品として扱われるようになっています。今ここにきて「純国産」の石が見直されて人気が上昇しております。

 お墓は夏の日差し、雨風雪に耐えて永年ご先祖様を守っていますが、時の推移とともに、墓石にも「焼け」や「錆(サビ)」がでることがあります。しかし、石は我々と同じく日々呼吸する生き物でもあり、それが自然なことなのです。ですから、すでに建てられているお墓の石材を参考にするのもよいでしょう。

 特に御前崎市のように海に近い墓地では、石に錆がでやすいです。潮風にあたるような墓地では、特に気にしたほうがよいですが、弊社では長年の経験から潮に強い石などもアドバイスをすることができます。

お店には石のサンプルも多数ご用意しておりますので、実際にお手に取ってご覧いただくことができます。

■■■日本の銘石(国産)■■■

◆大島石(愛媛県産)

四国を代表する銘石のひとつです。石目は細やかで、青みを帯びています。硬く、吸水率が低く、色あせもありません。「特級」は希少価値がとても高いです。

大島石の中で、石目のやや大きいものは「一級」と呼ばれます。時を経るごとに青みが増し、とても人気が高い石です。

◆庵治石(香川県産)

庵治石には、「細目」「中細目」「中目」の種類があります。 「細目」は庵治石の中で、小さな黒雲母の数が多く、斑が最も鮮やかです。石材の最高峰と誉れ高いです。「中細目」は細かさも色合いも中目と細目の中間で、細目に比べると少し白く見えます。透明感と繊細さが高級感を醸し出します。「中目」は硬度が高く、彫刻の崩れや変色がほとんど起こりません。きめ細やかな表面に斑が浮くと更に美しいです。

◆天山石(佐賀県産)

九州を代表する銘石のひとつです。色は濃く、深い青みを帯びています。石の硬さは数ある石材の中でも最高ランクで、吸水性も低いです。

◆滝根石(福島県産)

国産の白御影石の中でも耐久性に優れています。吸水率が低く、艶持ちも良いです。石目が大島石に似ていることから、東西問わず全国的に使用されており大変人気です。墓石材に必要な特徴を備えた石材です。

■■■海外の銘石(外国産)■■■

◆M1-H(インド産)

 インドを代表する緑系の石です。重厚な雰囲気を持つ石として人気があります。石質は硬く、吸水率は極めて低く、耐久性があり、経年変化も少ないです。高級墓石材として和型墓石に人気があります。

◆クンナム(インド産)

 インド産の黒石としては最高級石材です。世界で最も硬い黒御影石と言われています。品質が安定していて変色しにくいです。

◆インパラブルー(アフリカ産)

黒の中に青い結晶が散らばる美しい人気の石です。高硬度、低吸水率、艶持ちも良いです。産出量が年々減少し高価な石となっています。

◆ニューインペリアルレッド(インド産)

 インドの赤系の石を代表する石です。赤色みかげとして最も濃い赤色です。生産量は安定しており、石質は非常に硬いです。

◆アーバングレー(インド産)

透明感のある中目の石で、石目も美しいです。明るい雰囲気をもつインドを代表する石の一つです。産出量、品質ともに安定しています。日本には古くから輸入され、経年変化も少ないです。和型墓石、洋型墓石ともに使われています。